2009年10月26日月曜日

初米と収穫祭

今年の塾の成果を報告し、貴重な実りを分かち合うために収穫祭を開催しました。

主役は何と言ってもお米ですが、稲刈りの後にこんなに苦労をするとは思いもしないほど大変でした。まず、ハサガケした米をゆめみるさんの足踏み脱穀機で脱穀。これはなかなか楽しい作業でしたが、その後のモミスリが問題です。農家の機械は大きすぎて少量の籾を摺ることができません。手製のモミスリ機でトライしたけれど、モミが壊れて殻を取り除くのに時間がかかり、ご飯茶碗いっぱい分を摺るのに1時間以上かかってしまいます。しかも機械の耐久性が怪しいことに気づき断念。最終的に農協の友達を頼って、試験用の機械で摺ってもらいました。乾燥が悪かったせいか(水分17.6%)、機械が詰まって何度か繰り返して作業しなくてはならず、やっとの思いで玄米に。最初は白米にしていただきましたが、思わず涙が出るほどおいしかったです。

収穫祭では薪で炊いた紅白のおにぎり(玄米と白米)をメインディッシュに自家製野菜のお料理がずらり。ふろふき大根、花マメの煮物、小玉ねぎのスープ煮、紅白の揚げいももち、ほうれん草の胡麻和え、白菜と大根のつけもの、きんぴらごぼう、水菜のイタリア風おひたし、カリフラワーとブロッコリーのにんにく風味サラダ、紅白のカブの酢づけ、とゆめみる農園の黒田さんが腕をふるってくれました。グリーンキッチンのかぼちゃのほうとうと、友情出演のあんちゃんがダッチオーブンで作ってくれたかぼちゃとじゃがいもの丸焼きも大人気でした。
音楽、ダンスのパフォーマンスは、森さんの弾き語りに始まり、飛び入り参加の母娘ダンスやクリスタルボールまで大いに出て盛り上がりました。長沼在住の音楽家達も先住民族の楽器を演奏してくれました。地元アート仲間が増えそうで今後が楽しみです。それにしても藍紗ちゃんのダンスは人びとを圧倒してましたね。「みんたる」はじめ、雑貨屋さんやパン屋さん、フリーマーケット、占い、ヒーリングなどの出店も大繁盛でした。もちろんグリーンキッチンのスイーツも。
2Fの本格ミニシアターでは、鎌中ひとみ監督の「ぶんぶん通信」が上映される一方で、外では足踏み脱穀機と唐竿が登場。稲の脱穀と大豆の脱粒を体験してもらいました。みんな嬉々として挑戦。ちょっとしたコツが要りそうです。それにしても、昔は機械なんてなかったからこうして手作業でみんなでやったんですねー。
「懐かしいねえ」「昔は月の光でハサガケをやったよ」という近所の農家の方の声。
半年間、塾でお世話になった方はもちろん、地域の方々にも来ていただき、収穫祭は70人を超える人で賑わいました。本当に、多くの人に助けられて、こうしておいしい実りがいただけることに心から感謝します。

2009年10月19日月曜日

1018 畑作業報告

稲刈りで伸び伸びになっていたゆめみる農園の片付けをしました。大豆はまだ葉の残っているものもありますが、シマ立てにして乾燥。長い間頑張って、いまだに実をつけているズッキーニ。ご苦労様でした。花マメはまだ青々としています。播種時期が遅かったか、あるいは窒素分が多すぎて葉の成長がよすぎたのでしょうか。まもなく霜も降りるし、今後のスケジュールを考えて収穫しました。ゆでたら15分くらいで煮えて、マメの香りがよくおいしかったです。


収穫祭用にコモンハウスに一部ハサガケした稲は順調に乾燥しています。滝川農協の友達が遊びに来てくれて、水分を計ってくれたところ16%と出ました。今週末、足踏み脱穀で脱穀していただきます。
エコビレッジ初のお米、楽しみですねー!

2009年10月13日火曜日

1012 稲刈り

とうとう待望の稲刈りの日を迎えました。

前日、雹が降るような寒さの中、ハサガケの準備をしました。天日干しのお米は機械乾燥よりおいしいそうです。廃材の垂木などを利用しながら作ったため構造を決めるのにさんざん悩みましたが、台風も去ったし何とかもってくれるでしょう。

刈って、束ねて、結んで、ハサ(稲荷)にかけるという工程を流れ作業で進めていきます。ほぼ全員がハサガケ素人で最初は少し苦労しましたが、経験者に教わりながらだんだん上達していきました。特に縛る作業は慣れないと時間がかかったり、十分きつく結べなかったりして大変です。

途中、子ども達や学生さんらが加わってのべ人数27名が参加しました。昔も田植えと稲刈りは地域のみんなでやったという意味がよくわかりますね。

これで1週間から10日乾燥させて、脱穀、もみすりをする予定です。収穫祭には一部を足踏み脱穀機で脱穀体験もします。お天気がいいことを祈りましょう。

2009年10月4日日曜日

10月3・4日(土・日) コンポストトイレ製作WS最終回

コンポストトイレの製作WSもいよいよ大詰め。
今日は肝心要の便器と床下部分を施工しました。あれこれ試行錯誤した末、中古の便器に塩ビ管を切り抜いたものを装着し、固液分離する仕掛けにしました。男の子達も立ち○×○は厳禁です。ちゃんとお座りして使いましょうね。

分離後の液体はパイプでドラム管へ、固体は直下のタンクで受け止めます。土とおが屑、そしてミミズが入ります。この仕組みで臭いを抑え、コンポスト化を促進させる作戦です。北海道の気候(冬の低温)で十分機能するかどうかはまだわかりませんが、ミミズの活躍に期待しましょう。

壁張り、階段、細かなところも丁寧に仕上げました。トイレとは思えないくらい可愛らしい小屋になりました。環境にやさしくてこんなおしゃれなトイレならウチにも欲しいという注文が殺到するかも・・・。