2010年6月29日火曜日

0626 座学 「コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス」

第3回総合コースの座学は国際大学観光学部の吉岡宏高先生の講義、テーマは最近よく耳にする「コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス」でした。

市民活動がビジネス的センスを身につけて収益を得ていくコミュニティビジネスと、一般企業が営利活動の一環で地域課題の解決に貢献するソーシャルビジネス。いずれにしてもこれまで行政だけが担ってきた公共を市民のものにしていくために、これからの社会で不可欠な考え方だと思いました。また、利潤追求型の企業のあり方や労働環境に疑問を持つ人びと、自給的暮らしや半農半Xなどのライフスタイルを目指す人びとにとっても、一定の現金収入を得る手段として「CB、SB」は大きなヒントになりそうです。 ここでは、これまで「できるだけ安く、早く」という効率だけで計ってきた価値観の転換が必要です。ニッチなマーケットを的確に捉えて上手く仕組みを作れば、商売的には「食ってチョン」だけど、自分も地球も幸せな暮らしの第一歩になりそうです。

もっともそう簡単に「自分のやりたいこと」「世のため人のためになること」が即「生計」に結びつくものでないことは容易に想像がつきます。情熱だけ、アイデアだけの市民活動が時間とともに疲弊し、経営が成り立たなくなって崩壊することは少なくありません。あるいは補助金に飛びついて、「何のためにやっているのかわからない」仕事に忙殺される本末転倒パターンも危険です。上手にバランスをとりながら、社会のニーズを分析したり、行政や専門家などのサポートを得て、「売るべきもの」を「売れそうなもの」に転換していく戦略が肝要です。最終的な目標に向かってバランスをとりつつ、軸はずれないようという体制が大切だなと感じました。

エコビレッジでもグリーンツーリズムなどと関連させたコミュニティビジネスを考えたいと思っているところですが、どんな人をターゲットに、どんな体験をしてほしいのか、絞ったビジネス計画が必要だと再認識。勉強になりました。

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