2010年1月31日日曜日

1月31日 味噌づくり

久しぶりの長沼は思ったよりも雪も少なく、青空の清清しい日和となりました。凍結もネズミの害もなく、まずは安心。

今日は、自家製の大豆に米麹で味噌づくりに挑戦です。麹は近所の麹屋さんに自家米を持ち込んで作ってもらいました。
これに白大豆が8キロ。煮えるとどのくらいのボリュームになるのかわからず不安でしたが、前夜から大鍋で炊いて、朝から8人で潰すこと1時間半。マッシャーとすりこぎでせっせと潰しました。普通はミンチの機械などを使ってもっとスムーズにするのですが、ツブツブが残っているのはご愛嬌。「手作りっぽくていい」という意見も。これに塩麹を混ぜて大豆の煮汁を加えてさらに練ります。水分量はレシピより少なめだったけれど、いい感じの硬さになったので団子をつくり、みんなで2斗樽にたたきつけるように投げ込みました。空気が入らないようにするのがポイントです。誰だ?憎らしいヤツの顔を思い浮かべるなんて言ってるのは?愛情を込めて投げましょう。
最後は表面に塩を塗って「はい、終わり」。
ランチには、大豆の煮汁と外に生けてあった大根でお汁を作っていただきました。昨年作った沢庵も登場。屋内で保存してあったズッキーニは残念ながら凍ってふかふかになってしまいました。恐るべし。

2010年1月10日日曜日

0105ゴジカラ村訪問

年始早々、名古屋のゴジカラ村を訪ねました。
以前、延藤安弘先生(まちの縁側育み隊理事長)の幻燈で見てから、ずっと気になっていたところです。
ゴジカラ村は、市街地に残された雑木林の中に、老人ホームやデイケア施設、保育園や福祉専門学校、そして多世代混住の賃貸コレクティブが点在し、エコビレッジの要素が盛りだくさんの空間です。建物も自然素材をたっぷり取り入れ、デザインもユニークで素敵でしたが、何より今回は思いがけなく創設者の吉田一平さん(愛知たいようの杜理事長)にお会いできたことが感激的でした。

「エコやオーガニックは技術で対応できる。一番難しくて大切なのは人間関係。人間関係は混ざった環境でこそ育まれるが、近代では分業化が進み、人びとはばらばらになった。ここではあえて混ざった環境や煩わしい関係を作っている。その中で誰もが立つ瀬(役割)を見つけるんだ」と一平さん。

目的に向かって突っ走っているときは、使命感に燃え時間に追われて、見落としていることがたくさんあるんだろうな、と一平さんの話を聞いてわが身を反省しました。斜面の木を残すように建てられたケアハウスには、一平さんの「森を守りたい」という願いとそれを受けた設計者や施工者の苦労と知恵がにじみ出ています。コストや時間の効率を考えたらとてもできない仕事です。

「何事も白黒はつけられない」「いつも未完成がいい」「一番大事なことは言葉にできない」一平さんの言葉には、厳しさとやさしさが混じってとても奥が深いなあと感じました。