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お米にかかりっきりになっている間に秋野菜がみるみる大きくなっています。大根は中にはこんなセクシー系もありましたが、おおむね器量もなかなかで、甘くてとてもおいしいです。
食べきれないくらい採れたので、今週は札幌市内の「らる畑」「みんたる」などで販売しました。自分達がつくった作物が売り物になると思うと緊張します。自給用なら形などはまったく気にしない、自分が食べたいタイミングで収穫すればいいのですが、売り物となるとそうはいきません。収穫や保
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存の際の環境によっては商品の価値を落としてしまいます。私たちの畑は粘土なので、先を折らないように大根を抜いて、さらに大量の泥を落とすのに苦労しました。
収穫や運搬の作業やコストと考えると、少なくともこの程度の規模の生産では経済的にはまったく割があわないことは明らかです。大量生産された結果、廃棄される野菜の事情を垣間見た気がしました。
もちろん、私たちの場合、もともと収益は目的ではなく、無駄にするくらいなら誰かの胃袋に入ってほしいという思いから販売に踏み切ったわけだし、体験塾での作物栽培は、このような発見や気づきそのものに価値があるのですが、いろいろ考えさせられる体験でした。農家の立場になって食べ物を見つめることができたのが一番大きな収穫だっだのではないでしょうか。どんな仕組みが安全な食と持続可能な農業を支えるか、生産者と消費者が一緒に考えていかなくてはいけないと課題だとつくづく感じました。
それでも「おいしかった」「飛ぶように売れた」なんてお店で言われるととても嬉しいものですね。我が子が褒められたような気持ちになりました。