2009年11月23日月曜日

第7回座学 「農を支えるネットワーク」

今回の座学はスペシャル番で、石狩のはるきちオーガニックファームの通称春吉君こと小林卓也さんを招いて行いました。野菜生産者の立場を経験したことから急遽思い立った企画でしたが、会場のみんたるは春吉君のファンでいっぱいになりました。

春吉君が農家になったいきさつや、キューバで実践されている有機農業に感動したこと、今どんな思いで野菜を作っているかなどを語ってもらいました。本人曰く後継者という恵まれたポジションで農業を営んでいるとは言うものの、生産技術向上のための研究や、学生ボランティアやウーファーを受け入れ、農業体験の場を積極的につくったり、消費者とコミュニケーションするさまざまな機会を作ろうとする取り組みは立派です。毎年行われるライジングサン(ロックフェスティバル)では環境NGOらと連携して廃棄される生ゴミを集めて堆肥化し、それを使って野菜をつくり、次のイベントでまた食べてもらうという循環型の仕組みを実現しました。必ずしも安全な食や農業に関心のない若者層にも、同年代の春吉君の取り組みやメッセージはわかりやすく伝わるに違いありません。

持続可能な農業を支える仕組みには農政や研究機関のサポートも不可欠と思われますが、まず消費者という立場でできることは何でしょうか。エコビレッジは自給のための作物生産が基本だけれど、少しでも生産現場の様子を伝え、参加者がその苦労や喜びを体感することで生産者への感謝や支援の気持ちを育てることにつながればと思います。

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