2010年4月30日金曜日

4月29日 エディブルガーデン・コース開講

野菜は畑、花はガーデン、と思い込んでいる人はいませんか。エディブルガーデンは文字通り「食べられる庭」で、野菜と花やハーブを組み合わせ、見た目にも美しく機能的で食べても美味しいガーデンです。コモンハウスの前庭にそんなガーデンを作って、体験塾に集う人びとや地域の人たちが交流できる場にしたいと考え、いっそのことコースにしてプロセスを学びの機会にしようとしたのがこれです。

講師は㈱サンガーデン(恵庭)の土谷美紀さん。土谷さんはコンテナガーデンマスターとしてガーデニングや花のまちづくりの指導で道内活躍されています。今回は直径14メートルのサークルガーデンを設計してくださいました。

この日はあいにくの雨で屋外の作業はできませんでしたが、図面と現場の敷地の感覚を知ってもらい、納屋で材料の塗装をしたり、ヨーロッパのデザインやエコビレッジでの応用について座学をやったりしました。連休中の次の作業日は絶対晴れてほしいものです。こうなったら、テルテル坊主を作って下げようかな。

2010年4月28日水曜日

4月25日(日) 体験塾第1回セッション

4月の体験塾第2日目のセッションでは、スペシャル講師に上村知子さんを招いてグループディスカバリーというゲームをしました。上村さんはスコットランドのフィンドホーンというエコビレッジに3年間住んで、住民がシェアリングやゲームを通じてオープンな関係性や主体的な関わり方を築くことを体験したそうです。

ゲームそのものを楽しむ人、疑問をもつ人もいるかもしれませんが、意外に難しいものもあったり、思わぬ発見があったりして、初対面同士が互いを知り合うのにも自分自身を見つめなおすのに有意義な時間でした。
体験塾のひとつの特徴は自ら試行錯誤することとグループで学ぶことです。いわゆるカルチャースクールのようなテキストの暗記やホームセンターのキットを組み立てるようなスタイルではない、あるものを利用してみんなの知恵を集めてひとつのものを創る、そのためにそれぞれが主体的にオープンに関わる意識づくりやグループ形成のための工夫が重要です。
これから時間をかけて共に学ぶ仲間づくり、環境づくりをしていきたいと思います。

ランチは豪勢が6種類カレーのビュッフェをいただき、午後は伊藤伸二さんの講演「人間と農」に引き続きポット苗づくりの実習を行いました。人間と農耕生活の歴史を振り返ることはなかなかなかったような気がしますが、人間と食べ物の関係は人類史始まって以来のもので、作物栽培が人間の社会に与えた影響は歴史上最大の出来事だったと言えるでしょう。そのような観点から見てくると、近代の産業としての農業や私達が関心を持っている自然農などはどういう位置づけなのか、ということが明らかになってきます。

伊藤さんのプレゼンテーションには、アフリカの農耕や食生活の様子もあり、素朴な伝統的民族の暮らしにこそ、いわゆる「持続可能な食と農」の原点があることを認識しました。また、そういう人びとの生活を尊重し彼らの環境を守るためにも、先進国の私たちは食料援助などより自ら食べ物を作り、シェアをする技術と姿勢を持たなければいけないと感じました。

2010年4月27日火曜日

4月24日(土) 田中優さん講演

2010年エコビレッジライフ体験塾の第1回は田中優さんの講演会で始まりました。
優さんはご存知、未来バンクをNPOで開設、お金の流れやからくりを市民の力で変え、グローバルなものの流れやそのプロセス生まれる経済格差を地域の支えあいによる持続可能な社会づくりに変換していこうという活動をされています。

知らずに預けている貯金が世界の争いに使われていること、知らずに食べている果物から人体に影響を与える恐ろしい農薬が検出されたこと、ショッキングな話の中で、そのような事態を諦めず、何とか少しずつでもいい方向に変えていこう、一人ひとりの市民の力は微力だけれど、無力ではない。政治家や事業者に訴え、自分のお金の使い方を意識して変えるだけでも社会を変える一歩になる、というお話には大変勇気づけられました。

皮むき間伐や木材低温乾燥の健康効果、豚耕や出資者への農産物返済をする葉書販売などなど地域を楽しく活性化させる具体的なアイデアが盛りだくさんでした。エコビレッジも近い将来、土地の取得、建設を考えており、市民出資で地域還元できるような仕組みをつくっていきたいなと思いました。

2010年4月23日金曜日

4月23日 お米の種まき

メノビレッジではいよいよお米の種もみの播種が行われました。
今年は4月が低温続きで、地温が上がるのを待って昨年よりも10日遅れの播種となりました。

播種は機械でトレイに撒くのであっという間の作業ですが、そのための種もみやビニルハウスの準備が一仕事です。新聞ではこの低温で育苗が難しいこと、早くもいもち病の注意報が出ていると報道されました。農家さんはさぞかし不安な気持ちでこの作業をされていることだろうなと心中察します。

早く暖かくなって苗が順調に育つといいなあ。田植えは5月29日の予想です。

2010年4月22日木曜日

4月24日(土) 第2期体験塾始まります!

2010年度エコビレッジライフ体験塾がいよいよ今週末開講します。

記念すべき第1回の講師は田中優さん(未来バンク)。優さんの講演会は一般公開します。
24日(土)午後1時半から、会場は長沼のコモンハウスです。持続可能な社会について常に前向きで具体的な提案・実践をし、みなに勇気をくれる優さんのお話。この機会をお見逃しなく!

また、体験塾では引き続き参加者およびサポート会員を募集中です。
今期は総合コース(毎月第4土・日)と実習コース(田んぼ・畑・エディブルガーデン)の中から選んでいただけます。

エコビレッジに興味のある方、自給的生活スキルを学びたい方、まだ参加のチャンスはありますよ!

2010年4月11日日曜日

4月11日(日) 現地見学会

2010年度の体験塾開催に当たって、現地見学会を開きました。
寒くてすぐに水道が凍結したコモンハウスのリビングルームとキッチンもリフォームされて快適になっています。
坂本先生ご夫婦も来られて今年の畑の進め方についてアドバイスをくださいました。

1期生のメンバーのうち7人は今年は北海道エコビレッジ推進プロジェクト(HEPP)として残り、みずからの計画にもとづいて研究・実践を深めることになりました。

新たな塾生も加わり、いっそう充実したプログラムを用意して、新年度がまもなく始まります。

2010年4月10日土曜日

新スタッフ現る!

今年の体験塾開講を目前に、コモンハウスではいろいろな変化が起こっています。

第1のビッグニュースは二人の住み込みスタッフと鶏が登場したこと。いまどき珍しい自給度の高い逞しい青年たちです。コモンハウスを生きた循環型農的空間として創り上げていってくれるでしょう。
鶏たちは毎日おいしい卵を産んでくれてしかも可愛い!コモンハウスを訪れる人たちに大人気です。

第2のニュースはコモンハウスがリフォームされたこと。
クリエィティヴビルダーの千葉さんが再び登場し、あちこちから集めた古いものを活用しながら、リビングとキッチンがみるみるうちに暖かく使いやすくなりました。

新しいコモンハウスとスタッフを迎えて今年はいろいろと楽しいことが始まりそうです。