2010年4月28日水曜日

4月25日(日) 体験塾第1回セッション

4月の体験塾第2日目のセッションでは、スペシャル講師に上村知子さんを招いてグループディスカバリーというゲームをしました。上村さんはスコットランドのフィンドホーンというエコビレッジに3年間住んで、住民がシェアリングやゲームを通じてオープンな関係性や主体的な関わり方を築くことを体験したそうです。

ゲームそのものを楽しむ人、疑問をもつ人もいるかもしれませんが、意外に難しいものもあったり、思わぬ発見があったりして、初対面同士が互いを知り合うのにも自分自身を見つめなおすのに有意義な時間でした。
体験塾のひとつの特徴は自ら試行錯誤することとグループで学ぶことです。いわゆるカルチャースクールのようなテキストの暗記やホームセンターのキットを組み立てるようなスタイルではない、あるものを利用してみんなの知恵を集めてひとつのものを創る、そのためにそれぞれが主体的にオープンに関わる意識づくりやグループ形成のための工夫が重要です。
これから時間をかけて共に学ぶ仲間づくり、環境づくりをしていきたいと思います。

ランチは豪勢が6種類カレーのビュッフェをいただき、午後は伊藤伸二さんの講演「人間と農」に引き続きポット苗づくりの実習を行いました。人間と農耕生活の歴史を振り返ることはなかなかなかったような気がしますが、人間と食べ物の関係は人類史始まって以来のもので、作物栽培が人間の社会に与えた影響は歴史上最大の出来事だったと言えるでしょう。そのような観点から見てくると、近代の産業としての農業や私達が関心を持っている自然農などはどういう位置づけなのか、ということが明らかになってきます。

伊藤さんのプレゼンテーションには、アフリカの農耕や食生活の様子もあり、素朴な伝統的民族の暮らしにこそ、いわゆる「持続可能な食と農」の原点があることを認識しました。また、そういう人びとの生活を尊重し彼らの環境を守るためにも、先進国の私たちは食料援助などより自ら食べ物を作り、シェアをする技術と姿勢を持たなければいけないと感じました。

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