今日は秋に向けたガーデンの手入れと植え替えをしました。キャベツ類はすべて収穫、空いた場所にはスイスチャードやセージ、バナナピーマン、鷹の爪を定植しました。白妙菊のシルバーが、スイスチャードや赤シソの紅色を引き立たせて、秋らしい装いを演出しています。終わったペチュニアの後にはキンギョソウを。キンギョソウも食べられるって知ってました?
カモミールは思い切って切り戻してやりました。これはローマンカモミールで、越冬して来年も楽しめるタイプです。
「ハーブ類が勢いよく育っているので、来年は株が少なくて済みそう」と土谷さん。野菜は基本的に1年草ですが、多年草のハーブ類や花を上手に組み合わせて面を上手くレイアウトし、同時にグランドカバーとして雑草を押さえることができれば、だんだん手もかからなくなると期待しています。ガーデン全体を育てるという視点でケア&デザインしていくことが大切です。
2010年8月22日日曜日
2010年8月21日土曜日
稲穂が垂れてきました
2010年8月20日金曜日
2010年8月11日水曜日
0808 恵子ガーデン見学
今日は坂本先生の恵子(えこ)ガーデンを訪問しました。約2反の畑(私たちの畑とほぼ同じ大きさ)に何と128種類の作物が植わっており、藁を敷き詰めた通路の脇には色とりどりの花々が咲き乱れています。これ、全部自家採種です。種取用のエリアはちゃんと区分けされていました。確かにこうしないと、うっかり収穫しちゃうんですよね。
驚くのは10年も連作をしていること。えっ、連作だと病気や虫が出るって教科書では書いてあったけど・・・。違うんですか?
恵子ガーデンでは、長年、微生物の世界を大切に土づくりを行ってきたため、作物も含めて多様な生物が一つの均衡に達しているのでしょうか。多雨や冷夏などの天候の変動で多くの農家が被害を受けている年も、作物たちは病気知らずだそうです。
「だって、天気は毎年違うに決まっているでしょ。暑い、寒いと被害を受けていては作物は育てられない」と坂本先生。
30年前はここもスギナが鬱蒼と生えていたとか。ゴロゴロとした礫が混じる火山灰地で、栄養分を蓄える力は著しく低かったそうです。今は硬そうに見える通路でさえ、竹の支柱を挿したら簡単にすっと入っていくではありませんか。トマトの根っこが3.5メートルも伸びる訳がわかります。
河川敷地の刈り草や作物の残渣を乾燥させて土に戻してやる、これを繰り返すだけで、他には一切外から肥料分を持ち込まない、そうやって恵子ガーデンの土は作られました。そこには壮大な生き物のつながりが育まれ、作物はその一部として支えられているのでしょう。
「それぞれの土地のそのときのステージにあった植物が生えるものです。みなさんの畑はまだスギナが必要だということでしょうね」そっか・・・トホホ・・・
ちなみに先生は1年に2回しか除草をしないんですって。自然と作物のバランスを見て絶妙なタイミングで最小限の手を入れる、これが自然農の極意なんでしょうね。
でも、先生の畑がスギナだらけだったと聞いて、エコビレッジの畑もこれから成長、変化する可能性があるんだと勇気づけられました。
それにしても、芸術的に美しいトマトです。その名も「北の雫」。坂本先生がF1品種から自然交雑を重ねて固定したオリジナル品種です。すらっとした姿と葡萄のような長い房が特徴。12段、13段まで生り続けるそうです。
私たちも昨年の引き続き北の雫に挑戦しましたが、苗づくりが上手くいかず遅出となってしまい、まだ実が色づくところまで成長していません。ハウスに定植したものは、なんらかの生理障害と思われる症状が出ています。やはり、長年露地、無肥料で栽培された北の雫には、高温多湿のハウスの環境は合わないのでしょうか。
おやつにいただいたトマトのみずみずしくて美味しかったこと!こんなトマトがいつか作れるようになりたいなあと思います。
0807 国際ワークキャンプ終了
7月26日から2週間に渡って、開催された国際ワークキャンプが終了しました。韓国、台湾、英国そして日本の若者6人が、エコビレッジのコモンハウスにステイしながら畑作業を始め、いろいろな労働体験をしました。残念ながら滞在中はあまり天気に恵まれませんでしたが、みんな泥んこになりながら一生懸命働いてくれました。おかげで畑の除草が一気に進み、ガーデンも美容室に行ったように整然としています。
彼女たち(どういうわけか、今回は全員女の子でした)が残していった土釜。試行的に作ったので、まだ改良の余地はありますが、ここの土だけでも釜ができそうだということがわかりました。今月末の総合コースのときは十分乾燥して使用できるでしょう。自家製トマトやバジルいっぱいのピザが焼けたらいいなあ。
そうそう、この間の大きなニュースはウサギを家族に迎えたことです。若者たちに手伝ってもらいウサギ小屋も作りました。可愛そうに一番小さい1匹はもらってきた晩に網目を潜って逃げてしまいましたが、他の4匹は元気です。畑の草取りに活躍してくれるかしら?
昨年お世話になったゆめみる農園に援農にも行きました。ゆめみるさんたち二人は今年から千歳に移って新しい土地で農園を開いたばかり。初年度はさぞかし大変だろうとお除草や芋の収穫をさせてもらいました。暑さもあって、若者たちはかなり疲れた模様です。でも、農家さんは毎日これをするんですよ。「農業って大変なんですね~。食べ物大切にしなくちゃ」彼らの共通した感想でした。
そのほか、長勝寺の宿坊体験、北長沼小の子どもたちとの交流など、 地域の方々ともお知り合いになりました。毎日当番でご飯を作り、すっかり仲良くなった彼女たち。堆肥の切り返しや、鶏をさばいたりしたことはかなりショックな体験だったようですが、きっといい思い出になるでしょう。それぞれ故郷に帰り、ここでの経験を将来の生き方に役立ててくれたらいいな、と思います。
今回の共同生活および労働体験はスタッフ側にとってもいい勉強でした。「地球にやさしい生活」なんて簡単に言うけれど、そんな表層的でムードだけの言葉ではまるで伝わらないことだらけ。有限の資源をみんなでシェアしていくこと、どうやったらそれを実感しながら実践できるか、常に考えていかなければならない課題だと深く考えさせられました。
みんな、貴重な機会をくれて、ありがとうね!
2010年8月3日火曜日
2010年8月2日月曜日
ガーデンの花たち
曇天のコモンハウスを、色とりどりの花が明るくしてくれています。先週の雨風では畑の野菜たちもかなりダメージを受けましたが、ガーデンの花は元気ですね。この花たち、見た目に美しいだけでなく、実用的な機能も持っているのです。
マリーゴールドはコンパニオンプランツの女王格で、いろいろな野菜と組み合わせることができます。一般的に線虫の駆除に効くと言われているのはアフリカンという背の高い品種で、農家は土中にすき込んでいるようです。ここで植えているのはフレンチ系で、どのくらい効果があるかはっきりわかりませんが、ガーデンの彩りに欠かせない花ですね。
右の写真はカレンジュラ。日本ではキンセンカと呼ばれていますが、英国ではイングリッシュマリーゴールドという名前で親しまれています。(中世の教会のお祭りで聖母マリアに捧げられたから)
右の写真はカレンジュラ。日本ではキンセンカと呼ばれていますが、英国ではイングリッシュマリーゴールドという名前で親しまれています。(中世の教会のお祭りで聖母マリアに捧げられたから)
皮膚や粘膜の修正を促すカロチンや殺菌作用のあるタンニンが含まれており、擦り傷、切り傷、手あれなどに効果があるようです。ヨーロッパでは昔からカレンジュラの花を摘み、乾燥させて、オリーブオイルに漬けて成分を抽出し、外傷やしもやけに用いたそうです。
井戸堀り隊
2010年8月1日日曜日
0725 循環型生活を支えるコンポスト
食べるものは無農薬や無添加にこだわる人は増えても、排出するものに意識する人はどのくらいいるでしょうか。「臭いものには蓋」が一般的な傾向ではないでしょうか。しかしながら、自然の循環サイクルには動植物の排泄物およびそれらを分解してくれる分解者(ミミズやダニなどの小動物、菌類などの微生物)が欠かすことのできない存在なのです。
水洗トイレが当たり前の時代、コンポストトイレなんて酔狂なヤツラの発想、と思われるかもしれませんが、人間の排泄物もところ変われば大切な資源。エコビレッジでは、コンポストトイレを循環型ライフの基礎として、排泄物を低コストで衛生的に処理するだけでなく、成果物を作物栽培に活用できる点に着目しています。江戸時代に人糞を売買して、畑で肥料にしていたことはよく知られていますが、あれこそ完璧な循環型のシステムだと言ってもよいでしょうね。これは家畜が少ない東アジア特有の畑作の知恵だったそうです。(北大大学院工学部船水教授)
もちろん、社会背景は江戸時代とは大きく異なるので、ただ逆戻りをしようと言っているわけではありません。近代化が進んだ21世紀には、それなりにインターフェースを考慮したデザインが必要だと思います。抗生物質など、昔はなかった問題も抱えています。人口密集地や不特定多数が利用する公共施設などには下水処理が必要なことは間違いないでしょう。しかし、農山村の家族利用や利用者の少ない夏季利用限定の施設などには、むしろ積極的に活用されるべきではないでしょうか。 最近では、市販のバイオトイレも各種出ていますが、上手に固体と液体を分けてコンポスト化を促進する仕組みができれば手作りでも十分いけます。(写真:自作固液分離便器)
今日はトイレの講義に引き続き、コンポストづくりの実習をしました。コンポストにはいろいろな仕組みがありますが、自分のライフスタイルや周囲の環境にあわせて応用しましょう。稲藁や米糠などの材料がふんだんにあり、敷地が広く、切り替えしの作業もできるならホットコンポスト(発熱型)が分解も早く、肥料としても高価値ですが、都市住民には材料もスペースも確保できないのが普通です。それでも、生ゴミは必ず出るはず。庭があればミミズコンポスト、なければダンボールでもコンポスト化は可能です。わざわざ遠くから材料を買ってこなくても身の回りにあるもので作るのがエコロジカルで長く続くコツです。
今日はトイレの講義に引き続き、コンポストづくりの実習をしました。コンポストにはいろいろな仕組みがありますが、自分のライフスタイルや周囲の環境にあわせて応用しましょう。稲藁や米糠などの材料がふんだんにあり、敷地が広く、切り替えしの作業もできるならホットコンポスト(発熱型)が分解も早く、肥料としても高価値ですが、都市住民には材料もスペースも確保できないのが普通です。それでも、生ゴミは必ず出るはず。庭があればミミズコンポスト、なければダンボールでもコンポスト化は可能です。わざわざ遠くから材料を買ってこなくても身の回りにあるもので作るのがエコロジカルで長く続くコツです。
今日は昨年の稲藁、メノビレッジの鶏糞、田中豆腐店のおから、山からとった土、道端のコンフリー(ムラサキ科ヒレハリソウ属、コンポストの発酵促進剤として有効)で作りました。ラザニアを作るようにそれぞれの層を重ねて、最後に上から水をかけます。隣には昨年、同じように作ったものが山になっていますが、それも切り返してやりました。なかなかいい感じに分解して、きっとこの秋には畑へ入れられるでしょう。
ミズコンポストにも挑戦しました。コンポストに適しているのは、シマミミズという赤くて細いヤツです。ミミズ糞は、窒素、リン、カリの高バランスな肥料で、かつ多くの微生物を含むため、土壌の団粒化などを促進する土壌改良剤としても有効です。しかも、多孔質でガスを吸着するため臭いが発生しにくいという優れもの。土が乾燥しないように、またミミズの分解量を超えて生ごみを投入しないように気をつけます。
ミズコンポストにも挑戦しました。コンポストに適しているのは、シマミミズという赤くて細いヤツです。ミミズ糞は、窒素、リン、カリの高バランスな肥料で、かつ多くの微生物を含むため、土壌の団粒化などを促進する土壌改良剤としても有効です。しかも、多孔質でガスを吸着するため臭いが発生しにくいという優れもの。土が乾燥しないように、またミミズの分解量を超えて生ごみを投入しないように気をつけます。
ミミズは一日に体重の半量の生ゴミを食べると言われ、微生物だけで有機物を分解しようとすると1ヶ月から半年、長ければ1年かかるのに、ミミズの体内で消化してもらうと1日でできあがるのです。ミミズってすごい!
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