9月10日は、田中優さんをお招きして、そんな次世代のビジョンと具体的なアクションプログラムについてお話していただきました。講演会に集まったのは学生から高齢者、企業人、小さい子どもを連れた母親など158人、普段のセミナーと比べて幅広い層の参加が特徴的でした。このテーマに関する人々の感心の高さがうかがえます。
2時間という短い時間の中で、福島原発や被災地住民の状況から、原発に依存しない社会が可能であること、そのための具体的な方策が語られました。現状の法制度上では即実現はしないところが歯がゆいけれど、まずは「できるんだ」とみなが信じることが大切です。参加した一人が送ってくれた感想は「優さんのお話はいつも最後に希望があっていいですね。あとは自分が何をできるか、なにをするか。しっかりアウトプットしなくては」そう、後は私たちの行動次第だと思います。
確かにここまで複雑に絡み合い大規模に歪んだ社会は、システムを変えない限り変わらないでしょう。しかし、迷える人々をリードし、システムの変革を導くためには、要望陳情やデモだけでなく、勇気ある実践が不可欠だと思います。つまり、食やエネルギーを自給しながら大規模電力発電に依存しない暮らしが実際にやってみせること、「へえ~、そんな風にできるんだ。あっちのほうがお金もかからないし、楽しそうでいいじゃん」と人々が選択できる社会をリアルに提示することができれば、その実現を早めることができるのと思います。エコビレッジは、個人のライフスタイルを超えて「権力を握らずに社会を変える運動(糸長)」であると改めて思いました。
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