エコビレッジは単なるエコ装置の集まりではなく、「権力を取らずに社会を変革する」システムだというメッセージが印象に残りました。最近では、日本でもエコビレッジのネットワークや新しい立ち上げの動きがさかんに見られます。各事例も魅力的でしたが、「この新・再定住革命は世界中で反グローバリゼーションとしてリゾーム的に起きており、人びとが価値ある徒党を組み、自分たちの場で変革の行動を起こし始めたことを意味する」という捉え方に強い共感を覚えました。
糸長先生の見解としては、今の段階ではエコビレッジの中にもいろいろなタイプがあってよし。それらの中には淘汰されたり消滅するものもあるだろうが、とにかくさまざまな動きがあることが大切だとおっしゃっていました。また、それらが互いにネットワークを組んで支えあうこと、特に日本型エコビレッジで地方自治体や企業、地縁組織など既存の枠組みとも上手に協働していくことで、閉じた環境にならないことが大切だと指摘されました。
北海道では、アイヌ史以降、人類と自然が共生する定住スタイルが未だ確立されたことがない、という指摘は刺激的でした。私たちのエコビレッジの取り組みが、その問いに対する解答を導き出す作業の一端であると思うと、大きなチャレンジに改めて緊張しますね。
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