春から研究を重ねてきたコンポストトイレの自主製作にいよいよ挑戦します。ヨーロッパの農山村で普及しているドライトイレを改良して、北海道の気候や利用にあったものをデザインしてみました。手作りで、できるだけ安く簡単に、もちろん自然に負荷をかけないが目標です。しかも最終生成物は畑や庭で活用することで物質の循環が実現します。ミミズを利用した固体処理は日本でも初めてのトライではないでしょうか。
第1回目の今日は、午前中仕組についてのレクチャー、英国CAT(Centre for Alternative Technology)の取り組み、また今回利用するミミズコンポストに関する学習をしました。
午後はいよいよ現場で基礎部分の施工です。まず液体用のドラム缶を埋めて基材を充填します。セラミックの土管と石炭灰はリン酸の吸着とアンモニアの揮発促進のためです。上には植物を植えて、窒素と塩分を吸収させる計画ですが、日当たりが悪くちょっと心配。固体処理用のタンクはいっぱいになったら、分解を待って取り出す仕組みになっています。この作業がスムーズでないと後のメンテナンスが大変なので、レールとキャスターを使って取り出しやすい設計にしました。
食べるものには気を使うようになっても、廃棄物についてはなかなか意識が向かないものです。いわゆる「臭いものには蓋」ではなく、最後の最後まで自分で処理する、資源として活かせるものはすべて活かすという視点が持続可能なライフスタイルには大切ではないでしょうか。
なお、今回のWSは北海道新聞野生生物基金の助成を受けて開催しています。設計に当たっては、奈良工業の奈良さん、リサイクルファクトリーの本村さんに技術協力をお願いしました。この場を借りて感謝の意を表します。
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