今回の講師は建築家でもあり、パーマカルチャーの講師でもある山田貴宏さん。パーマカルチャーはオーストラリアの生態学者ビル・モリソンとデビッド・ホルムグレンが提唱した「持続可能なものづくり、システムデザイン」で、少ない資源で無駄を出さずに、より豊かに生きる生活スタイルの原則と言えます。
これを建築に応用している山田さん。木材の地産地消を唱え、足立区に誕生した「畑のついたエコアパート」は賃貸アパートにして、東京産の木材を用いた贅沢な設計と各種パッシブ技術で話題を呼んでいます。
私が感心したのは、そのようなハードデザインもさることながら、都会の賃貸アパートでありながら、お隣と一緒に畑を耕し、つけものを作ったり、ゴーヤパーティーをやるというコミュニティでした。ともすると、エコロジーはハード技術だけで済ませられそうに思われることがありますが、やはり一番のエコはシェアすることであり、生態系のつながりと同じように人間関係が快適な住いには欠かすことができません。脱石油時代にふさわしいソフト・ハードがバランスよくデザインされた好事例だと思いました。
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