まず、ドラム缶の中にロストル(下敷きになる網)をいれ、隙間ができないように原木を詰めます。蓋をして、さらに空気が漏れないように粘土で周りを密閉し、缶全体を土で覆います。雨で炊きつけが濡れているうえに、うちわもすぐに破れてしまう悪条件のため、交代で懸命にあおいで火を起こしましたが、なかなか温度が上がりません。煙突から出てくる煙が透明になって温度が200度を超えたら大丈夫。約6時間で焚口を締めて入り口全体に土をかぶせました。すっかり冷えた身体を温泉であたため、夜は絶品の山女のフルコースを食べて生き返ったような気分になりました。
翌日は昨日の天気が嘘のような快晴。わくわくしながら土を掘り返し蓋をとると、じゃーん、立派な炭のできあがり。歩留まりで8割弱というところでしょうか。なかなか上手に焼けています。
それにしても、森林組合の方々やエコネットワークのスタッフ、そして酪農大の学生たちの強力なチームがほぼ半日かけての作品です。制作費を考えたら、1キロ2~3万円はする炭でしょう。この後いただいたジンギスカンはおいしかったけど、もったいなくて焼肉には使えないかも・・・。
炭はカリやカルシウムなどミネラルが豊富な上に、地中の微生物を増やし地温や湿度を安定させるので土づくりに有効です。うまくたくさんできたら畑で使えるかもしれません。
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